(まんぼう小規模保育園)

はじめに

 園で話をする時使いたくて使えない言葉がありました。それは「喧嘩」です。園運営し始めた頃、「園でしかできないことってなんだろう」を度々自問しました。兄弟姉妹が少ない昨今、それは「喧嘩ではないか」と答えが出たのですが、今まで「園は喧嘩するところです」とは言えませんでした。
 その思いから10 余年。長崎で生まれた当法人は、愛媛・滋賀・兵庫・大阪・宮城・新潟に加え広島にも仲間ができました。広島・長崎ときたら、両県の出身者は「被爆地である史実を経由して平和」に結びつけます。平和とは『喧嘩して仲直りすること。「仲直り」と対であれば堂々と「喧嘩」という言葉をつかっていいのではないか』。これが今でたばかりの私の結論です。まさに園で使わないことがない、「ごめんね(喧嘩)&いいよ(仲直り)」です。
 ゲルニカは世界で最初に無差別空爆を受けたスペインの街です。ピカソはその惨状への抗議を込めてゲルニカを描きました。くじらゲルニカは戦争への抗議の企画ではありません。その対の言葉「平和」を希求する企画です。ゲルニカと同じサイズの画材にみんなの思いを描きましょう。できた作品はきっと園児たちの「いいよ」の集まりになるはずです。そしてそれは、保育士さんみんなの[いいね!]の集まりにもなるはずです。


2020年夏
理事長 田﨑 耕太郎

 

趣旨

 コロナウイルスの出現で隣にいる人に対して不信感を持たざるを得ず、それが差別や排除にもつながる社会になっている今だからこそ、ものづくりを通じ、子どもたちがお互いを知り、認め合い、そしてみんなの力を結集することで、くじら級の「スゴイことができる!!」を学び合います。

 

ポイント

〇 全国にいる友だちの存在を知る

 ⇒社会福祉法人くじらの一体感を醸成

〇 おたがいの違いを認め合うことの大切さを知る

 ⇒「ごめんね&いいよ」の再確認

〇 周囲の人と協力して達成する事の大切さを知る

 ⇒コロナウイルスの不安を希望に変えるための行動

ワークショップ「木端で海の生物を作ろう!」

①くじら物語のサンドアートを鑑賞

②さまざまな形の木端を使って海の生物を作成

スケジュール

6月上旬 くじらゲルニカ2020発表
8月上旬

くじらが主役の物語(サンドアート)

愛媛県伊予市の園にて初回ワークショップ開催

順次、各園においてワークショップ開催

9月中旬

作品回収(愛媛ブロック)

壁画制作

壁面設置

11月2日

オープニングセレモニーにて披露